妻の浮気を最初に知ったのは息子でした

 私が妻の浮気に気付けたのはわが子のおかげでした。私の仕事は基本的に休みがないといっても過言ではなく、休みの日でも呼び出されたら職場に向かわなければならないこともある見方によっては大変な仕事です。しかしやりがいもあり、給料も悪くなく、妻や息子のためならばと毎日精を出していました。
そのせいでなかなか息子との時間が作れず、基本的には専業主婦である妻に育児は任せっきりになってしまい、それではいけないとご近所の人や家の近い私の両親に困ったときはそれとなく手伝ってもらうようにお願いしていました。しかし自分で育児に参加できていないのは純然たる事実であり、息子にはあまり好かれてはいませんでした。

ところがある日を境に夜遅くに帰ってくる私を息子が出迎えてくれることが多くなり、やけに積極的に話しかけてくれるようになりました。最初はとにかく嬉しくて特に何も裏がると考えていなかったのですが、時折私が嬉しそうにしていると悲しそうな眼を見せていることに気付き、何かお母さんに言えない相談事でもあるのかなと考え、思い切って聞いてみたら突然泣き出して妻が浮気していることを教えてくれました。
ある日風邪をひいて一人で学校を早退した時に家の中から母親が嬉しそうに話す父親とは違う男性の声を聴いてしまったそうです。そしてそのまま怖くて家に入れず、風邪をひいているにも関わらず、ずっと外で身を潜めて男の人が出ていくまで近所の公園で待っていたそうです。その後も友達に自分の母親が若い男性と歩いていたことなどを聞いたり、母親に疑惑のあった日に何をしていたか聞くと強引にはぐらかされたりしたそうで浮気していると確信したそうです。

私は怒りに震えました。妻の裏切り以上に子供をこんな気持ちにさせることが同じ人間として許せなかったからです。そして私は息子意思を尊重し、どうしてほしいのか聞いたところ離婚して僕を引き取ってほしいと言われたので二つ返事で応じました。

そこからは大人の仕事です。まず探偵を雇って時間のない私の代わりに妻を調査してもらいました。どうやら妻は若いホストに入れ込んでいて、カモにされており、お金も相当貢いでいるのですが、そのお金をどうやって捻出しているかというとどうやら怪しいお店で昼間にバイトしていることがわかりました。私が基本的に子供の面倒を見れる状態ではなかったので親権を取ることは難しいだろうといわれていたのですが、息子の明確な意思とこの事実が決め手となって妻の弱みを口外しないことを条件にして親権を獲得することができました。
そして職場にはその事情を素直に話、今は家事に勤しめるように時間に余裕があるバランスで仕事をしています。これからはちゃんと息子に向き合って決して彼を裏切るような親にならず、親に安心して信頼を持ってもらえるように頑張っていきます。